​ 理事長所信 

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一般社団法人 玉野青年会議所
第65代理事長

加藤 太郎
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             基本方針  

  1. 個を尊重し挑戦意欲を持った青少年の育成

  2. 自分たちで創りあげる意識変革のまちづくり

  3. 地域を担う人財を育成するひとづくり

  4. 運動効果を最大化するための組織ブランディング

【はじめに】
 

「咲いた花見て 喜ぶならば 咲かせた根元の恩を知れ」という言葉があります。

植物が美しい花を咲かせられるのは、目に見えないところで大地より栄養を吸い上げてくれた根元のお陰であることを忘れてはいけません。人生も同じです。生んで愛情をかけて大切に育ててくれた両親、先祖の方々がいるからこそ今日我々が生きているのです。これは青年会議所も同じです。我々が玉野青年会議所のメンバーとして活動ができるのは、創立より「修練・奉仕・友情」の三信条を掲げ「明るい豊かな社会の実現」に向けて、

JAYCEEとしてその身を捧げてこられた玉野青年会議所特別会員の方々のお陰です。64年間の長きに亘って青年会議所の理念を貫いてこられたその姿勢は、これからも変わることなく我々が守り続けていく所存です。

 

【創立65周年を迎えるにあたり】

戦争の傷跡がまちにも国民の心にも深く残る中、新日本再建への使命感と情熱に溢れた青年が集い、日本に青年会議所が立ち上がりました。そのわが国を愛する青年達の情熱は、この玉野エリアにも1958年に伝播し、全国137番目の青年会議所として玉野青年会議所が誕生しました。当時の設立趣意書には「玉野市の将来の活性化を目指すビジョン創りが必要」「我々は、情熱と行動力を結集して、この玉野市がより住み易い素晴らしい町になるよう努力を重ねていく覚悟」と刻まれています。

2022年、玉野青年会議所は創立65周年という大きな節目の年を迎えます。この節目の年を迎えるにあたり、玉野青年会議所の歴史を紐解くと、その時代ごとに即した「青年会議所だからできる運動」を生み出し、未来に向かって進化を繰り返してきました。 今、我々が追求すべき青年会議所運動とは「コロナ禍で子どもたちの失われた機会を取り戻し、未来を切り拓くこと」であると考えます。近年、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの人々の行動や価値観が一変しました。この玉野エリアにおいても例外ではなく、新型コロナウイルスの影響により軒並みに行事が中止となり、子どもたちが学生生活で積み重ねてきた努力を発揮する場や、人生の節目を祝う舞台等が失われています。「一生に一度しかない子どもたちの機会を感染症に奪わせて良いのか」。戦後、新日本の再建を支えてきた創始の想いと未曽有のパンデミックの渦中にいる我々を重ね合わせた時、玉野青年会議所がやらずして、誰がやるのかという使命感が沸き上がってきます。

本年度、玉野青年会議所スローガンを「未来進化」と掲げます。我々は未来を見据えた組織づくりと、変化に対応した魅力ある運動へ進化させることで、子どもたちが未来に向かって大きな一歩を踏み出せるよう道なき道を切り拓きます。

<変化に対応した魅力ある運動>

 

【次世代の青少年育成】

これからの玉野エリアを担っていくのは、未来を生きる子どもたちです。子どもたちには将来の変化を予測することが困難な時代であるからこそ、社会の変化を受け身で対処するのではなく、現在と未来に向けて自らの可能性を最大限に発揮し、人生を切り拓いていくことが求められています。

2020年に学習指導要領が改訂され「生きる力」を養うために、学びに向かう人間性と思考力・判断力・表現力等社会で実際に役立つ技能を身につけるべきと記載がされました。これからの時代を生き抜いていくために必要なこと、それは「個を大切にし、自分らしく生きること」だと考えます。比較対象は常に自分、昨日の自分より今日の自分の方が成長できているかという観点を持ちつつ、自ら考え・自ら調べ・問題解決する力を養うこと。これらを繰り返すことで自分らしい生き方が実現し、時代の変化に負けない大人となる道ができると信じています。

子どもたちがどんなことにも挑戦できる心を持ち、自分の未来を自分でつかめる大人に成長できるようサポートをしていきましょう。

 

【意識変革のまちづくり】

「晴れの国」おかやまの最南端に位置する玉野市は、瀬戸内海の美しい自然に恵まれた風光明媚で温暖な気候であり、公的統計をもとに算出されている全国住みよさランキングでは、岡山県内でトップクラス、全国でも快適度15位の暮らしやすい港まちです。

一方で、暮らしやすい指標と住み続けたい意識は、必ずしも比例しないのが現状です。

2020年度に玉野市がまとめた市民意識調査によれば、玉野に住み続けたいとする人は減少傾向が続き、これからを担う10代、20代の半数以上が住み続けることを選択しない意識となっています。

さらに少子高齢化の流れは、この地にも押し寄せています。現在、玉野市の人口は5万8千人を割り込み、将来人口推計結果によれば 2060年には3万人台まで減少するとされています。こうした急速な人口減少や少子高齢化の進行により今後、政治や経済・市民生活への影響が懸念されます。このような厳しい時代だからこそ、意識変革団体と呼ばれる青年会議所が求められています。

いつの時代においてもまちに新たな命を吹き込むのは、主体的に生きてこられた先人の方々です。そして人がまちを創るのであれば、人の「意識を変革」していくことが我々の使命であり、玉野青年会議所の運動です。若い世代がこのまちに魅力を感じないならば、自らの手で魅力を感じるまちに変えていけば良いのです。玉野エリアに関わる人々が、人と人のつながりを大切にし、まちを大切にする心や郷土を誇りに思う心を育み、そして「自分たちで自分たちのまちを創る」「これからも住み続けたいまちを創る」意識となるよう変えていきましょう。

<未来を見据えた組織づくり>

 

【ひとづくり】

青年会議所の大きな魅力は「ひとづくり」です。この精神は時代を超え、形を変えながら今もなお「大人の学び舎」である玉野青年会議所の中で生き続けています。玉野青年会議所での修練が自己成長を促すことは、その歴史や特別会員である先輩の方々が証明をしてくれています。

私自身20代で入会してから様々な事業や活動を通して、利他の精神・貢献意欲・礼儀や礼節・おもてなし・会議体の在り方といった、自助努力だけでは得られない成長の機会を得ました。また青年会議所は、年齢・性別・立場・育ってきた環境・様々な考え方や価値観を持った者同士が、同じ最上位目標に向かって議論を交わし、合意と運動を形成していきます。その中で苦手なこと、困難に挑戦をした数が各々の自信となり、成功体験を共有した数がメンバー同士の絆を深めると実感しているところです。

しかし、これらの魅力は入会後でないとわかりません。だからこそ日々メンバー、一人ひとりが玉野青年会議所の顔と意識して立ち振る舞い、在籍年数を重ねれば重ねるほど「あの人がいるから玉野JCに入会したい」と人を惹きつける青年となることが求められてきます。その後の人生においても青年会議所での修練が大きなプラスに働き、まちやひとにより良い影響を与える存在となれるよう、ひとづくりをしていきましょう。

 

【会員拡大】

約7年前、私が玉野青年会議所に入会し最初に得た財産は、10名の同期入会メンバーです。入会以降JC活動だけでなく人生の様々な場面において、時に助け合い、時に励まし合い、互いに切磋琢磨をして同期の絆を深めてまいりました。この同期の輪は、当時の先輩方が会員拡大運動をされてきたからこその産物であると心から感謝をしています。

昨年度、私が会員拡大担当委員長に任命され「先輩方にしていただいたように、新会員同期の大きな輪をつくり、自分を育ててくれた玉野青年会議所に恩返しをしたい」と一心を貫いてきました。仲間とともに候補者を訪ねる地道な活動の積み重ねが少しずつ実を結び、2021年度10名の新会員に恵まれることができました。互いに刺激しながら仲間として成長をしていく新会員たちの姿を見て「次の年度も大きな同期の輪をつくるぞ!」と決意を新たにしたところです。

新たに自己成長を求める同志が青年会議所に集い、地域に貢献しようとする人財として多く育てば育つほど、玉野エリアを発展させていく大きな力となります。本年度もメンバー全員が新しい同志を迎え入れる事を強く意識して運動に取り組んでまいりましょう。

 

 

 

 

【ブランディング】

これからも地域に必要とされる組織であるために「組織のブランディング」を考える必要があります。どんなに素晴らしい運動を展開しても、地域の方々から認知をされなければ意味を持たず、その想いを繋いでいく次世代のメンバーがいなくなれば、青年会議所は存続できなくなります。様々な団体が活動をしている中で、青年会議所として差別化ができているかが戦略を考える上で重要な要素です。「玉野青年会議所のブランドとは何か」と問われた時、一人ひとりの答えが違ってはブランドを確立できているとは言えません。ブランドとは他との差別化を識別させるものであり、長期記憶によってつくられていきます。単年度制である組織にとって、長期的な記憶を残していくためにはどうすればよいか。青年会議所が社会に役立つ組織であり、社会に認められた組織であり、志の高いメンバーが所属する組織として認知をしてもらえるよう選択と集中を意識した情報発信やブランディングの戦略を考え、運動の効果を最大化させていきましょう。

 

 

【結びに】

戦後焼け野原から先人の方々が新日本の再建を大義に掲げて、その責任を果たしてこられたように、次は我々青年が立ち上がる番です。我々一人ひとりの行動と青年会議所の進化が玉野の未来を変える。この心の奥底から熱く沸き上がってくる使命感こそ、64年間に亘って脈々と引き継いできた目に見えないバトンであると感じています。

コロナ禍で失われた子どもたちの機会を取り戻すこと。玉野青年会議所がやらずして誰がやるのか、この地域の未来を変える運動に対して共感を集め、市民の意識を変革して大きなうねりを起こし、玉野の明るい未来を切り拓きます。この使命を果たすために青年会議所の同志たちと力を合わせ、全身全霊で邁進していく所存です。

特別会員の皆様、関係各位におかれましては本年度も玉野青年会議所に対しまして格別のご支援とご協力・ご指導とご鞭撻を賜りますことを衷心よりお願い申し上げます。