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  • ​ 理事長所信 

【はじめに】

  1951年、「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、日本の青年会議所運動は、その記念すべき第一歩を踏み出しました。終戦後の混乱期でありながら、日本の再建を目指し、「ひとづくり」 「まちづくり」「教育」「国際社会」「環境」など様々な分野において、青年としての正義感、理想を追求する心、真摯な情熱という価値観のもと、積極的に運動を展開し、創始の「志」は脈々と受け継がれ、70年を超えてもメンバーの手によりその歴史が刻み続けられています。

  1958年、玉野青年会議所は、全国137番目に創立され、明るい豊かな社会の実現を理想とし、玉野地域が抱える様々な社会的課題に積極的に取り組みながら、65年以上に渡り、JC運動を展開してきました。

 私たちは今まさに時代の大きな転換期にいるといっても過言ではありません。2020年、新型コロナウイルス感染の拡大は、世界中に影響を与え、人の移動は制限され、社会生活も激変し、この玉野地域においても深刻な傷跡を残しました。2023年5月、感染症法上の分類が5類に引き下げられ、徐々にではありますが観光客も増え、玉野の街に人が戻ってきています。私たちの街の賑わいを取り戻すため、さらに発展させるためには私たち青年会議所メンバーが地域を牽引しなければなりません。

   また、世界情勢の変化など、未来が予想しづらく、今までの当たり前が、当たり前でなくなっています。そんな時代だからこそ、一人ひとりが主体的に物事を考え、行動を起こすことが私たち青年会議所には求められているのではないでしょうか。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」との有名な言葉もあります。本年は先輩たちが築いてこられた玉野青年会議所の67年にわたる信頼と実績を継承しつつ、時代にあった組織へブラッシュアップし、志同じくする仲間と共に地域に必要とされる運動を展開することで、玉野の明るい豊かな社会の実現に貢献していきます。我々自身が信念を曲げずに、仲間同士一致団結して、何事にも積極的に挑戦し、いつの時代においても、未来を築いていくのは我々青年の役目であり、それこそがJAYCEEとしてのあるべき姿だと思います。


【組織を次代へつなぐ会員拡大】

 私たちの運動を実りあるものにするためには会員拡大が必要不可欠です。会員拡大の実現がなければ、地域の未来を考えて行動する人が減少します。そして組織が弱体化し、運動を展開していくことが難しくなります。一人ひとりが会員拡大の目的を理解し組織全体で意識を高めることが、持続的な会員拡大へとつながります。私たちは地域への想いを共にし、志同じくする仲間を一人でも多く迎え入れ続けることが必要です。

また、会員拡大を行うにあたり、一人ひとりが地域のリーダーとして自覚を持った立ち振る舞いから自身の魅力を発信し、青年会議所が地域に必要とされる団体としての存在感を示していくべきです。

 今、会員拡大は玉野青年会議所において重要課題と考えます。会員拡大を成功させることは、組織の維持・発展につながり明るい豊かな地域の創造につながると確信しています。


【存在価値を高める広報】

 青年会議所運動は私たちだけで完結できるものではありません。先輩諸氏や多くの関係諸団体の協力のもと成り立っています。私たちは関わる全ての人たちに常に感謝の気持ちを忘れずに互いの情報共有から協力関係を維持し続ける必要があります。

 また、私たちの運動はどれだけ地域住民に届いているのでしょうか。人々は日々処理できないほどの膨大な情報の中から取捨選択を行い、情報を取得しています。様々な手法やコミュニケーションツールが存在する今、届けたい相手に確実に情報を届けるためには戦略的に情報発信をしなければ、膨大な情報の中に私たちの想いが埋もれてしまいます。どんなに地域のために良い活動をしても、その内容が地域住民に伝わらなければ単なる自己満足に過ぎません。玉野青年会議所の存在価値は地域住民が決めるのです。存在価値を高めるための戦略的な広報活動を展開します。


【自立心を養う人財育成】
 私たちが地域を牽引するリーダーとして運動を展開していくには、組織の未来を担う人財を育成しなければなりません。先輩諸氏が紡いでこられた歴史を学び、伝統を繋ぐとともに、青年会議所運動に積極的に取り組んでいきます。入会した動機、性別、年齢、職種、JCにかける時間が違えども、一人ひとり違う特徴を理解し、目的を共有し切磋琢磨することで 一生の仲間となり、その絆は組織をさらに強くします。変化の厳しい時代、メンバーを取り巻く環境もさらに厳しく変化しています。目まぐるしい変化の時代でも変わらない、自分で考え決断できる自立心や、他者を思いやる心を養うための機会をメンバーに提供し、いつの時代にも求められる人財へと育成します。

【社会課題を解決する地域開発】

 地域を活性化させるためには、地域づくりに積極的な多くの人々を生み出すことが求められます。地域住民の愛郷心を育んできたたまの・港フェスティバルや玉野まつり、玉野青年会議所から生まれ、多くの人々を巻き込み開催してきた玉野花火大会といった事業は、今まで多くの人々を地域づくりへと向かわせてきました。近年は、新型コロナウイルス感染症の影響から、事業が中止になってしまうこともありました。2023年度から規模は縮小となっても新たなかたちで開催にこぎつけるなど、地域づくりへの灯を絶やさぬよう私たちは活動してきました。今後も、持続可能な地域の方々の関わり方と新たなかたちでの開催を模索し、地域にインパクトを与えられる事業を実施します。

 玉野市内の献血者数は年々減少しています。2022年度、たまの「献血サポーター」ネットワークを設立し、玉野市民に定期的な献血環境の提供、安定的な血液を医療現場に提供する仕組みを作りました。2024年度も継続し、若年層の献血者数の増加を目指します。献血が玉野市の文化として、生活の中に根付き、当たり前に献血する環境を作り、多くの人々に当事者としての自覚を促す好循環を生み出します。

青少年の問題は、その時々の社会全体の抱える問題を反映したものと言われるように、著しい社会情勢の変化により、青少年に関わる様々な問題が深刻な社会問題となり、青少年自身はもちろんのこと、家庭においても、また教育現場においても悩みを抱くことが増加しています。こうした青少年問題に、目を向け、強くたくましい青少年を育むため、青年会議所としての役割を果たして参りましょう。

 昨年、大韓民国 統營青年会議所 姉妹JC締結50周年という大きな節目を迎えました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で統營青年会議所との交流、事業も中止となってきましたが、先輩諸氏が長きにわたり繋いでいただいた統營青年会議所との絆をこれからも大切にし、海を越え交流したいと考えております。


【結びに】
 私たちのまちは私たちで創る。子どもたちの未来は私たちがつくる。若者が少ない地域であるからこそ、青年会議所が率先して持続可能なまちに導いていかなければなりません。そのためにも、玉野青年会議所は時代の変化を捉えながら、地域に必要とされる団体として、組織自体の在り方や積み重ねてきた歴史を重んじながら、変えていくものと変えてはいけないものをしっかりと捉え前に進んで参ります。

 2025年、玉野青年会議所が主管としてブロック大会の開催を目指しております。先輩諸氏が築いてこられた玉野青年会議所の67年にわたる信頼と実績の重責に身を引き締め、準備をしたいと思っております。

理事長をさせていただくにあたり、何ごとにも変化を怖れず行動し、 地域のため、玉野青年会議所メンバーのために強い意志を持って活動・運動を行って参ります。

 仲間と過ごす時間は私のかけがえのない宝です。メンバー全員が玉野青年会議所に所属している自覚・自信を持てるよう全力で行動し、スローガン TANGRAM(正解は1つではない) BE THE BEST(最高を目指せ)を掲げ、玉野青年会議所一丸となって取り組んで参ります。

特別会員の皆様、関係各位におかれましては本年度も玉野青年会議所に対しまして格別なご支援とご協力、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

富岡 享也.jpg
一般社団法人 玉野青年会議所
第67代理事長

富岡 享也
2024年度-玉野青年会議所スローガン.png

             基本方針

1. 組織を次代へつなぐ会員拡大

2. 存在価値を高める広報

3. 自立心を養う人財育成

4. 社会課題を解決する地域開発

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